番外編
今回は番外編です。
ファイナンシャルプランナー技能士の資格についての解説になります。
認定試験を行っている協会は2つあります。
- きんざい(金融財政事情研究会)
- 日本FP協会
上記2協会が国から指定を受けて検定試験を実施しています。技能士には3級、2級、1級とあり、進むにつれ受験に際し下位資格ないし実務経験の有無が問われます。
2級へと進むなら内容が変わってくるのですが、銀行や保険屋さん以外は日本FP協会でよいと思います。テキストや講習会などが企業向けのきんざいは学習材料の入手性などが個人向けではないからです。(手に入らないわけではないです)
しかし全く、わるいわけでもないです。過去問を解きまくるスタイルの勉強法の方はきんざいの方が受かると思います。出題傾向が安定しているので。
2協会は試験日程が似通っているので気をつけて下さい。内容は3級だとほぼ一緒です。正確には学科は同一内容で実技問題が変わってきます。どちらの協会の過去問も解いてみましたが、学科実技対応の参考書と問題集を用意すれば受かるレベルの問題でした。
ちなみにきんざいには学習アプリがあり、時間がないサラリーマンにはありがたいです。通勤電車の中でも問題が解けます。私はここで分からない単語や仕組みを洗い出して参考書を見直すことを繰り返しました。
試験は学科も実技も筆記で行い、同日に実施されます。学科と実技の両方受かると技能士認定となります。
ファイナンシャルプランナー検定は年金や保険といった社会保障から、株、土地などの資産管理、相続など税金の基本知識が身につきます。
3級までですとFP技能士それだけで収入につなげるのは難しいです。ですが、ライフプランニングの基礎知識は様々な場所で幅広く役に立ちます。
- 営業職の方ならば本業のクライアントに違ったアプローチが出来る、話題の幅が広がるなどのメリットがあります。
- 自営業の方であれば確定申告で馴染みのある税制を基礎知識として再確認できるかと思います。
- 主婦の方であっても家計の見直しとして、保険や年金の仕組みを理解して賢く控除を受けるなど役に立つ資格です。
FPは、あくまで相談役であって、幅広い税、金融知識のもと一般的なアドバイスを行いクライアントのライフプランニングをお手伝いする立場です。
実際の土地、建物、株式、保険の契約となると、その先には保険外交員や証券外務員、宅建士、弁護士など、専門的な資格が必要なります。自身が資格を取って専門家になっても良いですし、仲介役としてアドバイザーに徹するのもFPとしての姿です。
故にこの資格単体で高収入に繋げるのは難しいのです。
ですが、マネーリテラシーを身に付けることは無駄ではありません。簡単に儲け話に騙される、受けられるはずだった控除を受けられない、無駄の多い家計。これらの害からのがれるための知識を身につけて、豊かな人生を送るための力にはなります。
また、私の場合、この知識を本当に必要とするが、情報に辿り着けない、苦しい環境にある人にこそに広く届ける事が、1つの目的になっています。
自分では環境を変えられない方に、抜け出す方法をアドバイスするというのは個々の案件の複雑さからも資金的な面でも難しさもあるのですが、この情報化社会は簡単にネットで情報にアクセス出来ます。
自分で調べる意思のある人に、必要な情報が渡るにはその人の検索スキルや、価値観など色々なバイアスがかかってしまうので確率論ではあるのですが、スマホが普及する以前よりも圧倒的にマシにはなっているのですから。